つみたてNISAの効力

2024年1月から新しいNISAがスタートします。

NISAという言葉を知っていても、なんだか敷居が高くて初められない方、また、金融機関で勧められるまま口座を作ったものの休眠状態の方なども多くいらっしゃいます。

新しいことを始めるのは、なかなか勇気のいることです。ましてや「投資」なんて言葉を聞けば及び腰となってしまうのも理解できます。

初めて投資を始める方には、毎月一定額を積み立てて投資信託を購入する「つみたて型のNISA」がおすすめです。今年中に投資を始めたければ、現行の「つみたてNISA」を利用します。2024年1月以降の「新NISA」開始後は、新NISAの「つみたて投資枠」で買い付けます。

今年中に買い付けた投資信託は、20年間非課税で運用され利益に税金がかかりません。また、来年以降の新NISAでの買い付けでは、無期限に税金がかかりません。

たとえば、毎月3万円を定期預金している場合に、預金の代わりとして、積立型の投資信託をNISA口座で買い付けたとします。予定年率3%として、10年間積み立てると・・・

積立元本:360万円

運用収益:59.2万円

最終積立金額:419.2万円

(出典:金融庁 資産運用シミュレーションhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html)

10年後、定期預金では、利息はほぼ付きませんが、投資で利率3%で運用できた場合の収益は59.2万円です。しかも、通常は運用収益の59.2万円から税金として約12万円(20.315%)が持っていかれますが、NISAであれば全額が手元に残ります。

もちろん、年率3%は保証されていませんので、これより少ないケースや、最悪元本割れの場合もありますし、逆にもっと増えることもあります。

しかし、積立型で投資信託を買うという投資方法は、買う時期、投資先を分散できることから、長期的に運用すれば、リスクをゼロにできないまでもかなり低減できるのです。

資産を増やすにはどうしたらいいか?

もちろん、「預貯金で貯めておく」という答えも正解です。正解ですが、現状の預貯金金利では、貯めておいた分しか増えません。

効率的に資産を増やす。しかもなるべく低リスクで。NISAはお得な制度であることは間違いないでしょう。新しいNISAが始まるのを機に、一歩踏み込んで、将来の自分への投資にNISAの活用を考えてみてもいいのではないでしょうか。

*注意 投資をすすめているものではありません。あくまで一般論として書いています。投資は自己責任で始めましょう。


FP事務所MIRAI

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